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模索する中で見つけた『好き』を仕事に。まずはやってみることを大切に経験を重ねるWebライター

働く場所にとらわれずに、子育てとうまく両立できる働き方がしたい。そんな思いを実現するために、在宅ワークという働き方を選んだ大浦さん。

これから先もずっと働き続けられるように、スキルを身につけたい!と模索する中で書くことの楽しさに気づき、ライターというお仕事に出会いました。1つ1つのお仕事に一生懸命取り組みながら、お仕事の幅を広げて活躍されている、フリーランスWebライターの大浦さんにお話を伺いました。

目次

子育てと両立できて場所にとらわれない働き方を

自分にあった働き方を見つめた時間

新卒で保険会社に就職し、6年間営業事務をやっていました。しかし、長男を出産後、夫が海外転勤に。家族で一緒に暮らすために退職を余儀なくされました。海外から帰国後もしばらくは、子育てをしながら専業主婦をしていました。

退職する前は『家族が最優先!仕事は辞めてもいい』と思っていたのですが、実際に辞めるとすごく不安になってしまったのです。『子育てが終わったときに、私には何が残るんだろう』と。増えることのない預金残高もストレスでした。

不安な気持ちを払拭するために、以前に勤めていた保険会社に派遣社員として戻ったのですが、働いていて居心地がよい半面『このままずっとこの仕事を続けていくのかな』と漠然とした不安もありました。

そんな時に2人目を妊娠しました。ありがたいことに産休・育休を取得できたのですが、派遣社員は育休後の復帰先は確約されていないんです。復帰するときに改めて職場を探すのであれば『スキルを身につけて新しいことに挑戦したい!』と思いました。

夫も転勤族だし子どもも小さいし、場所にとらわれずに子育てとうまく両立できる働き方がしたいなといろいろ探す中で、『お家で働けたらいいな』と漠然と思ったのです。

『在宅ワーク』という働き方を選んだ理由

子どもが小学生になるとこれまでの保育園の環境とは変わるので、子どもが家に帰ってきたときに『おかえり!』と言ってあげたいと、前々から思っていました。

夫が転勤族なので、転勤になったときに自分ひとりで子ども2人をみながら外に働きに出るというのは、体力的にも精神的にも厳しいかなと思いました。

正社員を辞めたときに『ずっと働いていきたいな』と思ったんです。そして、今後長く働いていくために、ただ働くのではなく『スキルをつけたい』という気持ちがありました。

だから、スキルを身につけて家で働く『在宅ワーク』という働き方を選びました。

模索している時に出会った『書くこと』の楽しさ

いろいろな挑戦

いろいろ調べている中で『Famm』のママ専用Webデザイナースクールの広告を目にして、やってみようと思いました。子どもが動き始めるとお昼寝の時間も少なくなって自分の時間が取れなくなります。どうせやるなら子どもがねんねの時期だと思っていたので、すぐに申し込みをし、下の子が3か月の時に、1ヶ月だけスクールに通いました。

スクールにはある程度のお金を出して通ったので『何とか学んだことを活かして仕事にしなければ!』と、わからないながらもWebデザイン専用のInstagramのアカウントを作ってみたり、いろいろなことを手探りでやってみました。

そんな時にInstagramで、ママブロガーよっぴさんのWordPressでつくる『ブログ講座よっぴ式』を発見しました。

当時ブログがやりたいと思っていたわけではないのですが、WordPressを学びたいと思いブログ講座に申し込んだんです。

そうしたらブログがすごく楽しくて、Webデザインよりもブログをやりたいという気持ちに変わっていきました。しばらくはWebデザインの勉強とブログの両方をやっていたのですが、どんどんブログに熱が入りました。

ライターとしての第一歩

上の子が小学校に入学するまでに在宅ワークの土台を作るというタイムリミットがあったので『進まなきゃ!』という気持ちが常にありました。

ブログで収益化できれば一番良いのですが、ブログの収益化がすごく難しいことを身をもって感じたので、収入を得るための一歩としてライターに興味を持ちました。

そんな時に、Twitterで子育てメディアのライター募集を見つけました。フォローしている方ではなかったし不安だったんですけど、子育て系の記事なら挑戦しやすいかなと思い、DMを送ってみたんです。

その後テストライティングを経て、お仕事をさせていただくことになりました。ここから、ライターとしての活動が始まりました。

やってみてわかった『在宅ワーク』の現実

一日のリズムを大切に

朝4時ぐらいに起きて子どもが起きるまでの時間は一日のうちで一番集中できる執筆タイム。朝のうちに納期のある仕事を終えられるようにがんばっています。朝にちょっとでもタスクが減ると、日中の心の負担が減るんですよね。

その後、子どもたちが起きて、8時半ぐらいに下の子と家を出発をして保育園に連れて行き、家に帰ってくるのが9時過ぎぐらい。

すぐにパソコンをつけて仕事をはじめます。長男が2時過ぎに学校から帰ってくるとなかなか仕事に集中できないので、集中して取り組みたい執筆作業は午前中にするようにしています。

だいたい16時を目途に仕事を終らせて、下の子を保育園にお迎えに行っています。

夜は子どもと一緒に寝て、朝早く起きるようにしています。

『在宅ワーク』の大変さ

会社員の時は、会社にいる間だけ仕事のことを考えればよかったので、終わったら気持ちがスッキリしていました。

でも、フリーランスになってからは、スッキリ感が常にない。常にやらないといけないことがあって、気持ち的にリラックスできる時が減ったかなと思っています。

また、フリーランスになって活動が軌道にのるまでは扶養内でもいいかなと考えていたのですが、開業届を出したときに夫の扶養に入れなくなってしまったため、収入面のプレッシャーもあります。だからこそがんばれているところもあるのですが、難しいですね。

今は『がんばり時』だと思っていますが、常に気を張っていることで体に不調が出てしまわないように、もう少し気持ちの切り替えが上手にできるようになりたいと思っています。

リフレッシュするために

土日は家族との時間にしています。朝は仕事をするんですけど、土日は子どもたちと遊んでリフレッシュして。月曜日には『仕事したい!』ってなりますね。

まだフリーランスとして活動をはじめて1年経っていないので、漠然とした不安はあるんですけど、とりあえずやってみようと思っているので、悩みすぎずに手を動かすことにフォーカスしています。

1つ1つの経験をスキルに

現在の活動と今後への思い

最初にライターの仕事を紹介してくれた方とのつながりで、アパレルメーカーの記事の執筆やInstagramの運用代行、Lステップ関連の仕事をしています。

また『在宅ワークナビ』を運営しているあいみんさんの紹介で、オウンドメディのインタビュー記事の執筆やInstagramの投稿をつくる仕事もしています。

ライティングでは取材ライティングからYouTubeの書き起こし、コラムのリライトまで、幅広く活動しています。

今はひとつひとつをこなすのに必死です。書くことは好きなので、ライターの仕事は続けていきたいと思います。ただ、在宅ワークをするのであれば、会社員と同じぐらい稼ぎたい気持ちもあります。

ライターだけで生活するためには数をこなさないといけないので、ライターのほかにもできることを増やしたい!自分のメディアも育てていきたいと思っていますし、Webデザインまではいかなくてもサイト構築のお手伝いなどもできるようになりたいです。

自分にとってライターのお仕事とは

今まで国語も得意じゃないし、本を読むのもそんなに好きじゃない。まさか自分が文章を書くことを仕事にするとは思わなかったんですけど、ブログを始めてから書くことが好きだと思ったんです。

ライターの仕事は、納期はありますが時間の融通が利くので子育て中でも働きやすく、とても気に入っています。

特に取材ライティングはすごく楽しくて。取材の機会がなかったら、話すことができなかった方のお話を聞くことができて、人生にとってすごくプラスになるなと思うんです。

お仕事で得た学びを大切に

本当はもっと本を読むなどいろいろしたいのですが、日々の案件に追われて勉強のための時間はなかなか取れずにいます。でも、実際に手を動かしながら学ぶこともいっぱいあります。

記事を書いたらフィードバックをもらうので、1件1件の案件を一生懸命こなして、フィードバックの内容をちゃんと学びに変えていくことがスキルアップにつながるのではないかなと思っています。

まずはやってみる!を原動力に

ここまで自分を動かしてきたもの

『子どもの小学校入学までに在宅ワークの基盤を作る!』とか『扶養を外れちゃったからしっかり稼がなきゃ!』とか、やらなきゃいけない状況に追い込まれていることが、がんばる源にもなっています。

でも、昔から悩むよりも行動派。やってみてから悩むこともあるし、この仕事を受けてよかったのかなと思う時もあるんですけど、とりあえずやってみることが大切だと思っています。

踏み出さなければ何も変わらないし、やってみないとわからないことは絶対にあります。ブログもやってみなかったら『好き』ということに気づけませんでした。

一方でWebデザインは、違うなと思ってやめました。当時はお金も払ったし、ある程度の覚悟を決めて習ったのだからそれを仕事にしなければいけないと追い込んでいたのですが、Webデザイナーと名乗る自分に漠然とした違和感があったんです。

向き不向きや好き嫌いはやってみないとわからないと思います。やってみて『なんか違う』と感じたらやめてもいいと思うんです。

同じような気持ちを持つ人のきっかけ

私自身、正社員を辞めてから働き方にはものすごく悩んできました。

同じように配偶者が転勤族とか子どもがまだ小さいからとか保育園に入れないとか、働きたいのに環境的に働くことが難しくて悩んでいる方はたくさんいると思うんです。

まだ具体的には決めていませんが、働き方に悩んでいる人が何かを踏み出すきっかけになれるような発信や取り組みをしていきたいと思っています。

一歩を踏み出したい人へのメッセージ

これから何か変わりたいと思うのであれば、まずは行動してみてほしいです。

漠然としていると動きにくいと思うので、目標の期限を決めてみたり、自分の中で小さな目標を作ってみたりして、それを達成できるようにやっていくといいのではないかなと思います。

プロフィール

フリーランスWebライター / 大浦 沙織

フリーランスWebライターとしてお仕事をしながら、小学校1年生、2歳の2人のお子さんの子育て中。金融業界で、正社員、派遣社員として営業事務のお仕事に携わりながら、出産やご主人の転勤に伴う海外生活を経て、2人目のお子さんの出産を機に、在宅ワーカーとして働くことを決意し、ライティングのお仕事からお仕事をスタート。現在は、子育て×働き方メディア運営、SNS代行、メディアのライティングなど、幅を広げながら活動中。

あいみん

このサイトの働く取材を担当してくれてる大浦さん。
彼女のライティングには「愛」があります。ライティングは想いを伝える力が必要なのです。

こちらの記事は2021年8月現在の働き方です。

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この記事を書いた人

川渕 雅美 川渕 雅美 フリーランスWebサポーター

フリーランスWebサポーター
食品メーカーで商品企画・品質設計を8年間ほど経験。
その後、家庭での育児・介護中心の期間を経て、2016年よりフリーランスとして、企業さまのプロジェクト推進や商品開発支援に関与。
みなさまのサポーターとして、Web周りも含めたお悩みやご要望を、心を込めてお手伝いさせていただきます。


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